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2005年合宿レポート

10月8日~10日に行われた合宿レポートをお届けします。
今年は初参加の岡橋夫妻に感想をお願いしました。

管理人


合宿レポート(1)

老螳螂拳研究会に入会させていただいたのが2004年12月。
「秋には合宿があるんですよー(笑顔)」
入会したばかりの私達夫婦に管理人様が言っていた言葉です。
「一年近くある」との考えから、まったく自分のこととして考えていなかった私ですが、本当に時が経つのは早いものです。

 今回、10月8日~10日の連休を利用して行われた、2005年秋合宿に参加させていただきました。

一年近く練習をさせていただき、おかげさまで入会当初と比較すれば体力がアップしている(ような気がする)とはいえ、入会前の20年間ほとんど運動をしていなかった私です。
  つまり、以前運動をしていたのは、年号が「昭和」の頃。
 そんな私が2泊3日の練習漬けに耐えられるのか、という不安を抱えての参加でした。
  さらに、盛岡夏合宿で酒癖の悪さを披露した我が家の奥様と大阪分会山田の二人を野放しにして良いのか、という問題が不安な気持ちに拍車をかけていました。

当然、出発当日朝はナーバス。集合時間に遅れまいと早朝に出発し、現地に到着したら午前10時だったというぐらいナーバスでした。 到着が早過ぎました。
  おかげさまで、合宿前にもかかわらず埼玉県立自然史博物館を見学して、荒川沿いを散策するという秩父観光を決行。
自然史博物館は見学料一人100円と、とてもリーゾナブルで、「仮に料金が一人300円だったら怒るな」という展示内容でした。

  そんな意味不明の行動後、午後1時半頃に噂の長若山荘へ到着し、他の皆さんと合流。
  合宿がスタート致しました。

  今回の合宿では、全体で「螳螂八段錦」、「基本功」を学び、私達は別メニューで「初歩基本短刀」と七星螳螂拳の「梅花手」を教わりました。

  「螳螂八段錦」は螳螂拳の補助功のような套路で、まるで体操のようなイメージ。どのような意味や効果があるのか、現段階で実感することはできませんでした。ただ、練習の始まりと終わりに行うことで、練習中にはあまり考えていない「呼吸を意識して動く」、あるいは「意識して動きと呼吸を一致させる」という時間を持つことができました。

  「基本功」は手法が中心で、その多くは以前に管理人様から教えていただいたものですが、改めてやってみると思うようにはできません。「手法」といっても手だけを動かすわけではないので、身体全体のリズムを一致させることの必要性や基本練習の難しさを感じました。

  「初歩基本短刀」は札幌分会の角瀬様が中心になって教えていただき、「梅花手」は先生から直々に教えていただきました。「刀」は最近市川分会でも練習を始めたばかり。今回の合宿で最も多くの時間を割いた練習となりました。初めて練習する器械の套路は非常に面白く、身体の動きが器械に反映されるので、徒手よりも自分の動きが理解できます。今回教えていただいた套路をしっかりと練習することで、武器を持たない状態での動きが大きく変わるのではないかと思いました。

  「梅花手」はいままでに練習してきた螳螂拳の基本動作が多く入っている套路で、螳螂拳らしい動きを学ぶには非常に適した套路だという印象を持ちました。残念だったのは、この「梅花手」を学ぶ頃にはすでに体中の筋肉が張っており、合宿で十分に練習できなかったことです。練習するための基礎体力の重要性を感じる結果となりました。

  今回学んだ「初歩基本短刀」や「梅花手」は、私にとって非常に高度な動きなのですが、これでも入門の套路。上級套路までの道のりが遠いということを感じると同時に、集中的に套路を練習できる合宿のありがたみを実感いたしました。

  今回の合宿で私が後悔しているのは、練習の疲れからか夜早い時間に眠ってしまったことで、特に二日目の夜は、少し眠ってから目覚めると深夜にもかかわらず宴会が継続しており、武術談義に花が咲いていました。他分会の皆さんとの貴重な交流のチャンスを逃してしまったのが残念ですが、これは次回の合宿の楽しみとさせていただきます。

  ある学説によれば、人間は文章などを暗記する場合は脳の中で記憶する「覚える」という行為のみが行われますが、技や道具の使い方などの身体動作を覚える場合には、「覚える」だけではなく、脳の中で不要な指令を捨て去る「忘れる」という行為が行われることで次第に身体の動きが向上し、技を覚えたり道具を使えるようになったりするそうです。同じ動作を繰り返し練習することで、無数に存在する脳の指令系統で不必要なものが次第に眠り(忘れる)、不要な動きが排除されて技術が向上するそうです。今回の合宿で学んだことを繰り返し練習することで、私も自身の身体操作技術を向上させたいと思います。

  盛岡夏合宿でも感じたことですが、練習場所が変わると新鮮な気持ちで練習できます。今回の合宿では、盛岡でご一緒させていただいた方が多かったのですが、初めてお会いする方も数名参加されていました。いつもとは違うメンバー、いつもと違う場所で、いつもより緊張感を持って練習している自分を感じることができました。仕事などの煩わしいことを考える必要がなく、また煩わしいことを考える余裕もないほど練習に没頭できる時間は、非常に楽しく有意義だと思いました。

  最後に、先生及び先輩方には合宿で色々なアドバイスをいただき感謝いたします。是非、(気の早い話ですが)来年の合宿も参加したいと思いますので、よろしくお願い致します。

市川分会 岡橋(夫)


合宿レポート(2)

今回2泊3日の秋合宿に参加させていただきました。大変貴重な経験をさせていただき、多くのことを学びました。中でも特に印象に残った事、強く感じた事をいくつかあげてみました。

ヌンチャク
  初日、宿泊先に到着し、荷物を置くとすぐに根本先生が見せてくださいました。前回の盛岡合宿で、大阪分会の山田(私の姉)が、個人的に練習していることを告げていました。目標に対してまっすぐに出して当てることを教わりました。まだ基本もできない私達にでも、やりたいと言えばすぐにその道の扉を開いてくださる先生のお心の大きさを感じました。

八段錦
  毎回練習の始めと終わりに、先生の号令の下、全員で合わせて動きました。呼吸を整え、気持ちを切り替えることができました。慣れない動きが多く、うまく力が入りませんでした。瞬発力を養えるのではないかと思い、自分なりに考えて動きました。

小程刀
  二日目と三日目の午前中数時間を使って、角瀬さんが教えてくださいました。派手な刀の動きばかりに着目していましたが、飛んだり低くなったり回ったり、足の動きはもっと派手でした。足の形をしっかり作っていきたいです。ペースを落とし本当に丁寧にご指導いただきました。

梅花手
  初日の練習を終えた宴会の席、根本先生に「合宿で何を得たいの」と聞かれました。私は何も考えていなかったから、固まってしまいました。大阪の山田が「簡単でかっこいい型を」と答え、それなら梅花手が良いとのことで、次の日から教えていただくことになりました。始まると、先生の動きと声の迫力に圧倒され、私は少し怖いと思ってしまいました。みんなと同じように覚えられるだろうか、体力はもつだろうか、急に不安になりました。何かを教わる際には、意欲とか責任とか覚悟とか色々なことが必要で、自分にはそれが足りなかったのではと思いました。

個人練習
  二日目の夕食後、誰もいない道場で練習を始めました。小程刀と梅花手、続きを教わる前に、この日習ったことを覚えておきたかったからです。徐々に練習をする方が集まり、管理人さんと齋藤さんが声をかけてくださいました。間違っている箇所があると、動いて見せてくださったり、的になってくださったりと、様々な形でアドバイスをいただきました。さらにお二人の違った視点からのご指摘が、普段の何倍もの意識を生み、視野が広がったような気がします。ご指導いただくことのありがたみをあらためて感じ、心に残る時間となりました。

合宿を終えて
  もっと動けるようになりたいという意欲が増しました。反省したことを活かし、学んだことを実践できるよう努力していきたいと思います。ありがとうございました。

市川分会 岡橋(妻)

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