四世同堂の望年会
中国では一人っ子政策も改められたようですが、日本も中国も少し前迄は、家族が多いことが繁栄の証であり、幸せの象徴でした。
中国の首都である北京では、四世代が一緒に住むことのできる「四合院」が有名です。
楊柳先生の命名で、今年は反省色の強い例年の「忘年会」ではなく、気持ちを来年に向けた「望年会」を行いました。34名、4世代が一堂に会する賑やかなものとなりました。
中国との国交も回復していない頃から中国武術を広く研究し、成果をご自身のフィールドワークとして発信、紹介されて来た楊柳先生等を第一世代とすれば、その著書やロマンに魅せられて、国交回復直後から中国大陸に門派の技術を求めた我々は、第2世代に当たると言えるでしょう。
更に我々のフィールドワークの結果を、留学など積極的に機会を作って深掘りし、視野を広げるだけではなく、深く交流に取り組んできた次の世代の拳友や徒弟は第三世代であり、彼らが指導する学生は第四世代に当たるわけです。この4つの世代が今年の望年会に集ったわけです。
定例の練習会や合同練習以外は、なかなか顔を合わすことのない方々です。私自身、楊柳先生には40年のご縁を頂いておりますが、1年半ぶりの再会です。演武会や宴の席で一年~数年に一度会える方もいれば、全拳協にいた頃以来、30年以上ぶりに会った方などもいて、あっという間の時間でした。
私の学生からすれば、普段会って気軽にお話できる方々ではないだけに、お酒の入った先生方の気さくな一面を垣間見ることができたのは、大変嬉しい出来事だったようです。
個人的に今年は本当に変化の多い年で、武術以外に色々なご縁を頂いてきました。
また、社会人として歩んできた自分自身を大いに振り返る年でもあり、新たな取り組みも始めました。
螳螂拳では「玉環歩」に気づきがありました。「玉女穿唆」、「秀女引針」、「玉女過橋」など、女性の柔らかな動きを名称に持つ技についても相対に練って工夫することで、さらに理解を深めることができると確信しました。
奥妙とはよく言ったものです。もっと自由に身体を使えるように老螳螂拳の研究に時間をかけていきたいと思います。
今後共ご交誼、ご指導の程、宜しくお願いします。
Posted: 12月 17th, 2017 under お知らせ.
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