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螳螂拳散打18法

 

 

◎「中華武林」に表題の内容が記事となっていましたので、今後皆さんの研究材料になればと思い、編集してみました。  内容は以前曲志君老師が発表された套路の応用版の様な気がします。とすれば、赫家の太極梅花螳螂拳のではないでしょうか。

◎練習時は、打撃にとらわれず、換手、漏手などの手の変化に意を置くと共に、受け手との間合い、呼吸、変化などを感じて練習するのがベストです。

慣れてきたら防具を付けて、実際に当ててみると良いと思います。(打つのはダメです)当てるときも、防具着用とは言えども、寸止めのような気持ちで軽く当てるよう心がけてください。こうした対練を繰り返すことで、学んでいる套路の応用や変化が分かってくると思います。

 

 

◎螳螂拳のスピードと連続変化(一手化五手)を勉強しましょう。

◎でも招式名の4文字漢字はやっぱりいいですよね。

 

1. 螳螂出洞
(帯を甲、帯無しを乙として説明します)

1.お互いに対峙して立つ。

2.①乙は左足で猛然と甲の腹または股間を蹴る。 ②甲は右足の膝を緩めて体左にややねじって、右手で乙の蹴り足の足首を引っ掛けるように下へ払う。

3.甲は蹴りを受けながら左足を前へ進めて、左拳を振り出すようにして乙の顔を打つ。.仮に乙が蹴り足下ろし、身を引いて左の突きをよけたら、甲は更に左足を進めて距離を詰め、右拳で乙の腹部を打つ。

4.突きに連続して体を左へ開いて、右横蹴りで乙の顔、胸、のど等を蹴る。

要点
この連続技は、3拳1腿の打法の一つで、現代の試合でも活用される。この連続技の中では、守りから攻撃に移る動きは、手足を緊密に配合し、途切れることなく、相手に攻撃する時間を与えないように心がける。

 

2. 螳螂尋路

1.お互いに対峙して立つ。

2.甲は右足を大きく踏み出し、右螳螂手を掌に変えて乙の眼を突く。仮に乙が滑歩を用いて後ろへ下がり、右の内受けでこれを避けたら、甲は滑歩を用いて距離を詰め、右手を滑らせてそのまま乙の腹を打つ。

3.乙が右足を下げながら、左掌で突きを外に払ったら、甲は左足を一歩前に踏み出しながら左掌背面で乙の顔を打つ。

4.顔を打った後、乙が反撃してこない、または左掌打を避けないようであれば、右足で乙の胸を蹴り込む。

要点
この連続技は、手足を組み合わせた攻撃方法の一つである。散打において、前半2式は虚招で、相手の受けを誘い、その後二つの技で相手が防ぎきれないような攻撃につなげる。ポイントはスピードで、一旦自分が攻撃を始めたら、相手はただ防戦一方になるようにし、少しも反撃の機会を与えてはならない。仮に3、4つの連続攻撃が避けられても、少しも停止することなく、更にスピードを加えた攻撃を行なうのである。

 

3. 螳螂僕食

1.お互いに対峙して立つ。

2.甲は、右足を一歩前に進めながら、激しく乙の顔面を打つ。

3.もし乙が、右外受けでこの突きを受けたら、甲はその腕を取り、自分のほうへ引きながら左足を乙の踵に向けて出しその右足を拘束し、左拳で乙の顔を打つ。

4.乙がその左拳を受けたら、甲は左腕で乙の右腕を下へ制すると同時に、体を振って、右拳を下からアッパー気味に乙の胸に打ち上げる。

5.間をおかず、左拳で乙の胸の中心(?中穴)を打つ。

要点
この技は七星打法である。攻めても守っても相手に受けられたら、すぐに相手の腕を取るように変化して、七星歩で相手の踵を拘束する。拳で相手を打つときは、腕を震わせて短く打つ。この抖弾勁は、螳螂拳の大きな特徴である。相手が打ち負かされるまで、拳を連続して出すのである。

 

4.螳螂登枝

1.お互いに対峙して立つ。

2.右足を大きく進めながら、右拳で乙の腹部を打つ。

3.もし乙が足を引いて、右手で甲の右拳を下に払ったら、甲は左足で乙の腹部を蹴る。

4.乙が体を縮めてこれを避けたら、甲は蹴り足を下ろしながら、左掌根で乙の頭部を振り打つ。

5.動作を停止せず、素早く右足を進めて左に体をまわしながら、左盤肘で乙のあごの付け根、または顔を打つ。

要点
この技の動作は一気呵成に連関させなければならない。突き、蹴り、掌打、盤肘を緊密に連関させながら、その間に圏錘や挿錘を加えることで、相手を撹乱することが出来る。全力で上下、左右の攻撃を組み合わせるのは、螳螂拳の最も重要な「攻撃は単発で終わらせない(手不単行)」ことであり、いわゆる機関銃のように、一度拳を発したら4、5発の組み合わせとさせるのである。

 

5.螳螂?打

1.お互いに対峙して立つ。

2.甲は、前足を滑歩で進めて乙との距離を詰め、右鎖口錘で乙の顔を打つ。

3.もし乙がこれを右の内受けで避けたら、すぐに左掌を胸前から振り出して乙の顔を打つ。

4.乙が左腕でこれを下から受けたら、甲は右足を、乙の腹へ蹴り込む。

5.もし乙が後へ体を引き、甲の右足を狙って膝を上げたら、甲は動作を止めずに、足を前に踏み出して、右手で乙の 顎を突く。

要点
この技も連続攻撃である。初めの鎖口錘は、受けを誘う技であり、もし、経験のない相手であれば、この一撃だけで人中穴に打撃を受け、気を失わせることができる。もし相手がこの突きを受けることが出来ても、劈掌、前蹴り、突きの連続攻撃で何もできないまま打ち倒されるのである。用いるときは、霊活にして、隙を伺うのである。

 

6.螳螂穿林

1.お互いに対峙して立つ。

2.乙が飛び込みながら甲の膝めがけて低い横蹴りを放った時、甲は右足に重心を移して、左膝を上げる。

3.蹴りを避けた後、そのまま左足を乙の足の間に進め、膝を緩めて小登山式となる。左手は勾手として、相手の 顔を牽制しながら、右手も同様に勾手で相手の股間を打ち上げる。

4.乙の反応を待たずにすぐに、右手を翻して乙の股間を続けて攻撃する。

5.乙が未だ倒れないときは、右足を進めて七星歩となりながら、乙の右足を拘束しながら、右拳で乙の喉を、はじくように打つ。

要点
この技は上取下打の法であり、相手の股間への攻撃を、勾手から挿手に変化させて繰り返し、相手の戦闘能力を失わせた上で、喉へのとどめの一撃を加える。特に注意しなければならないのは、隙の出来た相手の下半身へ攻撃する際に、フェイントを用いて相手の注意を引いてから、初めて打ち込むべきである。

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