歴代先達
太極、太極梅花螳螂拳
姜 化龍の関門弟子の顔学信老師も、ついこの間まで、生きておられたという。こうした伝統を受け継ぐ老拳師から、姜化龍や宋子徳らの先達の話しを聞くことは、 より生き生きとしたその姿が浮かび上がり、ましてや「これが得意技だった」とか、「老師はこう用いた」などの話を聞けば、技の練習にもより身が入る。
宋子徳老師の写真があったことは大きな喜びで、きっと姜化龍老師の写真もどこかで発見されることだと思う。 伝説の先達の顔を拝見できるとは、ネットは本当に良い道具であり、良い時代となったものだ。
七星螳螂拳
七星螳螂拳は太極螳螂拳と風格が似ており、拳質は剛を中心とした拳法である。 特に精武会が上海から南方へ拡大したのにつれて、そこで総教練の任についていた羅光玉、楊維新などの拳は、山東から南方へ普及した。
太極螳螂拳が山東省を中心に、北方へ伝えられたが、七星派は南北を問わず伝承された。 香港、上海に伝わる七星螳螂拳は、かなり剛的なイメージを受けたが、山東の林景山伝承の七星螳螂拳を見たときには、その剛柔をおりまぜた動きに目を見張った記憶がある。
以下は「中華武術」に掲載された林景山の孫に当たる林棟柱の発表を中心にまとめてみた。特に羅光玉の弟子である、黄漢勳の螳螂拳に関する本は30種類近く出版されている。羅光玉の螳螂拳がどんなものであったかは、詳しい。